ネットの情報、玉石混交

ネットの情報は信用できないという話をよく聞きます。

ここで言う「ネットの情報」とは、国連やOECD(経済協力開発機構)といった国際機関のウェブサイトの情報や、国や自治体のウェブサイトの情報、ネット上で公開されている政府統計、電子ジャーナル、新聞社のウェブサイトとか、そうしたものではなく、例えば個人のウェブサイト(ブログ含む)や掲示板等の情報ということでしょう。

私は、こうしたネットの情報は、信用できないというよりは、玉石混交だろうと思っています(このブログは玉か?石か?石のような…)。たしかに、誰が書いたのか分からず、情報の出所も明らかになっていないものも多いです。ですが、他方では、例えば、私はある英語学習に関するブログを見ることがあるのですが、そのブログの著者は大学等で英語の指導をしたり著書を出したりするなどして英語指導で実績を積み重ねている方で、ブログ上で情報を呈示するときには必ず出所を明示されています。このようなブログは、比較的信用できるのではないかと思います。

情報源としては案外信頼性が低いかもしれないと私が思うのが、人との会話から得た情報です。人の会話から得た情報は、たいてい情報の出所は曖昧にされます。せいぜい、「昨日、テレビで見たんだけど」とか「本で読んだんだけど」とか、その程度です。そのうえ、人の記憶は曖昧なもので、きちんとした出所をもとにした情報であっても、当の本人が会話の際に覚えていた内容を間違えて相手に伝えてしまうこともあります。さらに、情報の出所がはっきりしない、噂話や都市伝説もあります。個人的な経験をもとにした話には、記憶違いやバイアスがかかっている場合もあります。もちろん、会話から得た情報は信用できないとまで言うつもりはありませんが、このような次第なので、私は会話から得た情報については、後に個人的に裏をとることがあります。

ネット上の情報の中には、人と会話をするのと同じような感覚で発信されたものも多いと感じています。

ネットの口コミ

『日本経済新聞』に毎週土曜日ついてくる『日経プラス1』、いつも楽しんでいますが、6月6日(土)表紙の記事「ネットのクチコミ参考にする?」は、ネット中心の生活を送る私にとって特に興味深かったです。

私が商品を買う時は、ネットの口コミを参考にしつつ、できるだけ店頭で手にとって自分の目で確かめるようにしています。ですが、店頭で確認できない商品については、ネットの口コミを当てにしてそのまま買ってしまうこともあります。

『プラス1』の記事によると、「ほめすぎ、けなしすぎの情報は参考にしない」ようにしている人が多いそうです。最近、私は店頭で確認できない商品について、ネット上で非常に評価の高いものを買ってみたのですが、自分で見た限りそれほどでもなかったとか、自分には合わなかった、といった失敗をしています。

私は Amazon.co.jp のアソシエイトで収入を得ていますが(私が運営するブログ等を通じて Amazon.co.jp の商品を買うと、紹介料が得られるということ)、商品(主に書籍)のレビューを書くときは、知らず知らずのうちに、その商品の良い点、悪い点を両方書いていることが多いです。考えてみると、こうすると、ほめすぎ、けなしすぎの評価をするよりは、私が書いた情報が参考にしていただける可能性が増えるような気がします。ですが、このようなことをしていると、「そうか、この商品には悪い点もあるのか。だったら、買うのを控えようかな」と考える人が多く出てきて、商品が売れなくなり、紹介料があまりもらえなくなってしまうような気もします。

ウェブサイトをすいすい見ていると、あるとき、リンク先をクリックしたとたん突然ブラウザが一時的に止まってびっくりしてしまうことがあります。

そういう場合、よく見てみると、リンク先が通常のウェブページ(HTMLファイル)ではなく、PDFファイルであることが多いです(私の環境の場合ですが)。

PDFを開こうとすると、ブラウザは一時的に重くなってしまいます。これは仕方がないことで、そのPDFへリンクしたサイト管理者さんが悪いわけではありません。

ただ、サイトを運営される方は、PDFへのリンクをする場合、できればリンク先がPDFファイルであることを明記していただければありがたいという、身勝手なことを考えてしまうことがあります。加えて、そのPDFファイルが何KB(キロバイト)あるかを明示してもらえると、なおさらありがたいと思います。そうすると、突然ブラウザが一時的に止まってびっくりするという事態は避けられます。私も、リンク先のファイルがHTMLかPDFかをチェックすればよいのかもしれませんが。

このようにわがままなことを書いた私ですが、私こそPDFファイルへリンクをするときに、「PDFファイルを開くには Adobe Reader が必要です」と本当は明記して、Adobe Reader の入手先へリンクをしなければならないのに、それを怠ってきました。いけません。今度から注意します。

なお、リンク先をクリックしたら重かったという場合、PDFのほかに、私の環境だと、新しいウィンドウが開いたという場合もあります。これについては、「ニートひきこもりJournal 別館」でお話したことがあります。