ネットの情報、玉石混交

ネットの情報は信用できないという話をよく聞きます。

ここで言う「ネットの情報」とは、国連やOECD(経済協力開発機構)といった国際機関のウェブサイトの情報や、国や自治体のウェブサイトの情報、ネット上で公開されている政府統計、電子ジャーナル、新聞社のウェブサイトとか、そうしたものではなく、例えば個人のウェブサイト(ブログ含む)や掲示板等の情報ということでしょう。

私は、こうしたネットの情報は、信用できないというよりは、玉石混交だろうと思っています(このブログは玉か?石か?石のような…)。たしかに、誰が書いたのか分からず、情報の出所も明らかになっていないものも多いです。ですが、他方では、例えば、私はある英語学習に関するブログを見ることがあるのですが、そのブログの著者は大学等で英語の指導をしたり著書を出したりするなどして英語指導で実績を積み重ねている方で、ブログ上で情報を呈示するときには必ず出所を明示されています。このようなブログは、比較的信用できるのではないかと思います。

情報源としては案外信頼性が低いかもしれないと私が思うのが、人との会話から得た情報です。人の会話から得た情報は、たいてい情報の出所は曖昧にされます。せいぜい、「昨日、テレビで見たんだけど」とか「本で読んだんだけど」とか、その程度です。そのうえ、人の記憶は曖昧なもので、きちんとした出所をもとにした情報であっても、当の本人が会話の際に覚えていた内容を間違えて相手に伝えてしまうこともあります。さらに、情報の出所がはっきりしない、噂話や都市伝説もあります。個人的な経験をもとにした話には、記憶違いやバイアスがかかっている場合もあります。もちろん、会話から得た情報は信用できないとまで言うつもりはありませんが、このような次第なので、私は会話から得た情報については、後に個人的に裏をとることがあります。

ネット上の情報の中には、人と会話をするのと同じような感覚で発信されたものも多いと感じています。

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