メルマガは「購読」するものなのか

メールマガジンを「購読」するという日本語に、いつも違和感を感じています。

「購読」の「購」は、あがなうということです。言い換えれば、買うということです。ですから、「購読」は、代金を払って買って読むことです。

しかし、世の中には無料のメールマガジンが数多くあり、その無料のメールマガジンでも、「購読」という表現が一般に使われています。

なぜ、メールマガジンを「購読」すると言われるようになったのでしょうか。

よく分からないのですが、もしかすると、メールマガジンの歴史が関係しているのかもしれません。黎明期のメールマガジンはほとんどがお金を払って読むものだったので(本当にそうかどうかは知りませんが)「購読」という言葉を使った。そのうち無料のメールマガジンも登場するようになり、無料のものも有料のものにひきずられて「購読」と呼ばれるようになってしまったとか。

いや、もしかするとメールマガジンの「購読」は英語由来の言葉で、それを直訳したからこうなったのかな、とも思います。私の知る限り、英語圏では newsletter(英語圏ではこう言う事が多いです。mail magazine という言い方も確かにありますが、私はあまり聞きません)は "subscribe" するものです。subscribe には新聞の定期購読や会員登録など、お金を払って何かをするという含意があります。

私なりにいろいろ考えてみたのですが、はっきりしたことは分かりません。みんな当たり前のように「購読」と言っていますが、不自然に感じる人はいないのでしょうか。

0 Comments:

Post a Comment